2007年03月05日

セクシーボイスアンドロボ

僕の好きな漫画家に黒田硫黄という人がいます。
筆ペンを使った力強いタッチと個性的な構図
そして軽快なテンポと気の利いた台詞で
物語をリズム感よく一気に描いてしまうタイプなのですが
どうしても画風が一見マニアックで展開がブっ飛びすぎているために
一般社会ではあまり評価されてきませんでした。

それをどう思ったのかは知りませんが
とにかくある時期から
読みやすさや表面的なソフトさを押し出した作品を描くようになり
その最も大きな成功例の一つが2004年に連載スタートした
『セクシーボイスアンドロボ』です。

自ら「セクシーボイス」と呼ぶ七色の声を操り
テレクラのサクラのバイトを通じて人間観察をしている
スパイまたは占い師志望の14才の女子中学生と
彼女に利用されるロボットオタク(25才・フリーター)の話です。

これだけ聞くと「なんだそれ?」っていう感じですが
このよく分からない設定をうまく利用して
現代の東京を舞台にシュールな冒険劇が展開します。
考えてみれば今の世の中そのものがよく分からないものですから
主人公も変なヤツらの方が自然に見えてくるのかもしれません。

そして、そんな異例の設定を「アリ」に変えてしまうのが
黒田節とまで言われる最高にクールな台詞回しです。
「なんでお前そんな常識的には思いつかない言い回しで
 しかし核心を真直ぐに突く気の利いた事を言えるものだな」
何度読み返しても僕は感心してしまいます。
実際に読んで驚いたほうが良いと思うので具体的には紹介しません。

時代の一面を斬新かつ敏感に切り取った同マンガは専門家にも高く評価され
2004年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞しました。
繰り返しますが驚きと発見が詰め込まれたマンガです。
ネットが便利だからといって事前にあれこれ調べてしまわず
黙って自分の目と脳みそで一度読んでみることを強くお勧めします。


なんで急にこんなことを書いたかというと
この『セクシーボイスアンドロボ』が
4月から連続ドラマ化される
ということを今日、知ったからです(←遅っ)。

制作は日本テレビで脚本は木皿泉。(ドラマ公式サイト)
『ごくせん』とか『野ブタ。をプロデュース』みたいな
テイストになるのでしょうか。。。
僕は基本的に連続ドラマを見ませんが(上記2つも見ていません。笑)
その理由は大抵のテレビドラマはテンポが悪いからです。

確かにドラマ化されれば知名度は上がります。
全国ネットで、しかも毎週放送されます。
しかし肝心の内容において
「台詞」と「テンポ・間」という黒田硫黄の醍醐味が
正しく再現できるかどうかには疑問が残ります。
黒田硫黄はかなり個性的なマンガを描く人です。
このドラマ化は少々危険すぎる賭けではないでしょうか。

たとえ全く違うものが生まれたとしても
それによって新しい価値が創造されて興味を持つ人が増えるのは
より多くの人が黒田硫黄を知るきっかけとなるので良いことかもしれませんが
下手に作ってドラマがコケてしまったら、これほどみじめなことはありません。
いずれの場合にせよドラマは気合を入れて作っていただきたい所存であります。

このように私は1人の熱心な黒田硫黄ファンとして
複雑な心境で無駄な心配をして居るので御座います(笑)。
posted by アビーロードの組長 at 19:58| Comment(4) | TrackBack(1) | 読書感想文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うちの兄が黒田硫黄好きですよ。
天狗の話と茄子の話の漫画は読みました。
記事の漫画ってタイトル途中で変わったんじゃなかったでしたっけ?
曖昧な記憶ですみません…。
Posted by 片切 嘉 at 2007年03月06日 08:42
天狗も茄子もおもしろいよね。
よしみの兄ちゃんって何才だっけ?
ひょっとして僕と同い年だったりする(1982年生まれ)?
黒田フリークはたぶん希少生物なので一度会ってみたいものです。
次の学園祭などにそれとなく誘ってみてください(笑)

タイトル変更については知りません。
たぶん他のマンガと勘違いしてるんかもしれんよ。
Posted by 組長 at 2007年03月06日 14:31
兄は二個上なので組長と同い年ですね。
でも学園祭に来るような男ではございません。

いやぁ、最初連載中にロボがついてなかった気が。
気のせいかもしれませんが。
Posted by 片切 嘉 at 2007年03月07日 09:36
気のせいじゃない?
ロボは1話目から重要なキャラだし
タイトルは異なる二つの要素が並んでるからおもしろいのであって
『セクシーボイス』だけじゃ語感もあまりよくないし

きっと強く印象に残ったんだよ
「コードネームは…セクシーボイス!」という言葉だけが
Posted by 組長 at 2007年03月07日 10:26
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セクシーボイス アンド ロボ
Excerpt: 松山ケンイチ テレビドラマ 最新情報
Weblog: セクシーボイス アンド ロボ
Tracked: 2007-03-05 22:16
INFORMATION DESK

 このブログは東京大学アビーロードの【組長】によって書かれています

 組長というのは役職にとらわれない自由なリーダーとして与えられた呼称です
 2006年の3月にサークルを『卒業』したので現在はOB扱いですが
 学園祭や各種イベントなどで断続的にライブなどは続けています
 またサークルで結成したバンド【ウーピン君とだいこんまんず】では
 ジョン・レノン・ミュージアム・トリビュートライブコンテスト2006

 通称【JLM】で優勝しました!

 つまり【日本アマチュアNo.1ビートルズバンド(暫定)】です!(…建前上はね。笑)
 しかも今年はJLMが休止なので『防衛戦不戦勝』で来年も引き続きチャンピオンです(笑)

 □■おすすめコンテンツ■□

  JLM動画(音質はちょっと悪いですけどやっぱり動画がいいですね)

  JMLスペシャルメドレー(MP3)(本番前日のスタジオリハーサルで高音質です)

  ウーピンの音源(なるべくスピーカやヘッドホンで聴いてください)

  ZEPバンドの音源(ほぼウーピンと同じメンバーによる激しいライブ録音です)

  ドラム論考(センスと努力だけでは急速に成長することはできません)

  理論(もうすこし幅広く私なりの音楽理論やライブのポイントなどを書いています)

  写真(私の趣味は音楽だけにとどまりません)

 文章を書くのは好きです…とはいえ、その他もろもろ生活は忙しい

 私のモチベーション(やる気)は皆さんのコメントに懸かっています(暴)
 すこしでも面白いと思ってくれた方は、ぜひ何か足跡を残していってください
 1,2年生歓迎します!学園祭とか楽しみになるのでどうかかまってください
 サークル部外者も大歓迎です!私に新たな可能性を、出会いをください(笑)

 ヘッドホンか低音の出るスピーカで聴いてくださいるんるん