筆ペンを使った力強いタッチと個性的な構図
そして軽快なテンポと気の利いた台詞で
物語をリズム感よく一気に描いてしまうタイプなのですが
どうしても画風が一見マニアックで展開がブっ飛びすぎているために
一般社会ではあまり評価されてきませんでした。
それをどう思ったのかは知りませんが
とにかくある時期から
読みやすさや表面的なソフトさを押し出した作品を描くようになり
その最も大きな成功例の一つが2004年に連載スタートした
『セクシーボイスアンドロボ』です。
自ら「セクシーボイス」と呼ぶ七色の声を操り
テレクラのサクラのバイトを通じて人間観察をしている
スパイまたは占い師志望の14才の女子中学生と
彼女に利用されるロボットオタク(25才・フリーター)の話です。
これだけ聞くと「なんだそれ?」っていう感じですが
このよく分からない設定をうまく利用して
現代の東京を舞台にシュールな冒険劇が展開します。
考えてみれば今の世の中そのものがよく分からないものですから
主人公も変なヤツらの方が自然に見えてくるのかもしれません。
そして、そんな異例の設定を「アリ」に変えてしまうのが
黒田節とまで言われる最高にクールな台詞回しです。
「なんでお前そんな常識的には思いつかない言い回しで
しかし核心を真直ぐに突く気の利いた事を言えるものだな」
何度読み返しても僕は感心してしまいます。
実際に読んで驚いたほうが良いと思うので具体的には紹介しません。
時代の一面を斬新かつ敏感に切り取った同マンガは専門家にも高く評価され
2004年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞しました。
繰り返しますが驚きと発見が詰め込まれたマンガです。
ネットが便利だからといって事前にあれこれ調べてしまわず
黙って自分の目と脳みそで一度読んでみることを強くお勧めします。
なんで急にこんなことを書いたかというと
この『セクシーボイスアンドロボ』が
4月から連続ドラマ化される
ということを今日、知ったからです(←遅っ)。
制作は日本テレビで脚本は木皿泉。(ドラマ公式サイト)
『ごくせん』とか『野ブタ。をプロデュース』みたいな
テイストになるのでしょうか。。。
僕は基本的に連続ドラマを見ませんが(上記2つも見ていません。笑)
その理由は大抵のテレビドラマはテンポが悪いからです。
確かにドラマ化されれば知名度は上がります。
全国ネットで、しかも毎週放送されます。
しかし肝心の内容において
「台詞」と「テンポ・間」という黒田硫黄の醍醐味が
正しく再現できるかどうかには疑問が残ります。
黒田硫黄はかなり個性的なマンガを描く人です。
このドラマ化は少々危険すぎる賭けではないでしょうか。
たとえ全く違うものが生まれたとしても
それによって新しい価値が創造されて興味を持つ人が増えるのは
より多くの人が黒田硫黄を知るきっかけとなるので良いことかもしれませんが
下手に作ってドラマがコケてしまったら、これほどみじめなことはありません。
いずれの場合にせよドラマは気合を入れて作っていただきたい所存であります。
このように私は1人の熱心な黒田硫黄ファンとして
複雑な心境で無駄な心配をして居るので御座います(笑)。
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天狗の話と茄子の話の漫画は読みました。
記事の漫画ってタイトル途中で変わったんじゃなかったでしたっけ?
曖昧な記憶ですみません…。
よしみの兄ちゃんって何才だっけ?
ひょっとして僕と同い年だったりする(1982年生まれ)?
黒田フリークはたぶん希少生物なので一度会ってみたいものです。
次の学園祭などにそれとなく誘ってみてください(笑)
タイトル変更については知りません。
たぶん他のマンガと勘違いしてるんかもしれんよ。
でも学園祭に来るような男ではございません。
いやぁ、最初連載中にロボがついてなかった気が。
気のせいかもしれませんが。
ロボは1話目から重要なキャラだし
タイトルは異なる二つの要素が並んでるからおもしろいのであって
『セクシーボイス』だけじゃ語感もあまりよくないし
きっと強く印象に残ったんだよ
「コードネームは…セクシーボイス!」という言葉だけが